産後の体調不良に悩んでるママは多いと思います!周りに産後うつだと言われていてもほんとは隠れ貧血(鉄欠乏症貧血)かもしれません!
友達が産後の体調不良に悩まされて、不安定になり産後うつだと思っていたんですが、フェリチン検査で貧血とわかり、鉄剤等を飲んで復活したので、困ってるママの参考になればと思います!
- 産後うつかも?と思っている方
- 産後の体調不良に悩まされている方
- 出産時に出血が多かった方
産後うつになった友達
産後の様子
彼女は切迫で入院していて、帝王切開で赤ちゃんを出産しました。
そして、産後2ヶ月くらいまではとても元気で調子もよく、幸せそうな感じだったのですが、2ヶ月過ぎたあたりから急にめまいや動悸、ふらつき、力が出なくなったり、食欲がなくなって、1人で赤ちゃんのお世話をすることができなくなりました。
赤ちゃんが可愛くないとかそんな感じではなく、帝王切開の傷もなかなか戻らず、気力がなくて泣いてばかり、1人で赤ちゃんのお世話をすることがとても不安そうでした。
身体の不調を伝えて、産婦人科や病院にいくつか行っていましたが、貧血でもなく、何も問題ない。と。
たぶん「産後うつ」でしょう。と、安定剤を処方されて、不安で眠れない時は安定剤を。と言われたといっていました。
幸い、旦那さんも自営業だったので、仕事を休んで2人で赤ちゃんのお世話をしていたのですが、彼女は不安定で家にいることができず、友達の家や私の家によく来ていました。
私も産後うつなんじゃないかな…と思ってはいたんですが、口には出せず、とにかく話を聞いて「大丈夫。時間がたてば復活するから。今、身体が回復するのを待つしかない。」と何か話すたびに2人でよく泣いてました。
でも、安定剤に頼るのもあんまりよくないのかも。と思い、友達に聞いたり調べたりしたのですが、他に良さそうな対策も見つからず。ママ友を呼んでいろいろ話をするとか、好きなドラマを見るとか、漫画を読むとか、美味しいものを食べるとか、気晴らしになる事をすすめるくらいしかできませんでした。
そして「きつい時は安定剤を飲んで、とりあえず身体が回復するのを待とう。」としか言えず…
このつらいのがいつまで続くのかと考えてまた不安になり、良くなることが信じられず、先が見えない様子でした。
隠れ貧血(鉄欠乏症貧血)だと判明
そんな中、やっぱり産後うつじゃなく体調が悪いから何かあるはず。と思った彼女は別の病院に行きました。そこで出会った看護師さんが症状を聞いて、「もしかしたら隠れ貧血かもしれないから、貧血に詳しい先生にみてもらった方が良い。」と、後日その先生の診察の日にみてもらったそうです。
そこで、先生に貧血について説明を受けフェリチン検査を!他の病院では、貧血でもなく、とてもいい血をしているよ。と言われていた彼女ですが、身体全体に対して必要な血の量がとても少なく、極度の貧血だとわかりました。
とても大雑把な説明かもしれませんが、普通の貧血検査は、血の質を調べるためのもので、からだ全体の血液の量を調べるものではないそう。フェリチン検査はからだに対しての血液の量を調べることができる検査で、彼女はかなり少なかったそうです。血の質は良かったけど、全体の量が少なかった…事が原因でめまいや様々な不調を引き起こしていたみたいです。
貧血だと分かったのが産後3ヶ月目くらい、それからは原因が分かったので気も楽になったようで、病院から処方された鉄剤を飲んだり、鉄分の多く含まれてるものを食べたりして過ごしていました。
身体と心の回復
そして、1ヶ月くらい鉄剤等飲んでケアしていたら身体が楽になったと言ってました。
8ヶ月目くらいに血液の量も戻り、病院も卒業!9ヶ月目の今では外出して支援センターや公園など、楽しく子育てしています。
もし、病院であの看護師さんに会っていなかったら…と思うと、今頃、回復していたのかどうか、もしかしたら今でも安定剤に頼っていたのかもと思うと怖いな〜と。
「ほんとにあの看護師さんと出会えてよかったね〜」と話しています。
産後うつで検索しても、あまり貧血については書かれていなかったので、もし同じように悩んでいるママがいたら、と思い、友達に許可をもらって書きました。
彼女は帝王切開で出血も多かったそうです。すべての人に当てはまる訳ではないと思いますが、もし思い当たることがあれば病院で検査してみてくださいね。
産後うつチェックと貧血チェック
産後うつのチェック
- 疲労感、不眠
- 不安、緊張、パニック
- イライラする
- 希望を持てない
- 集中力や記憶力が弱くなる
- 気分が変化しやすい
- せかせかする
- 興味に欠ける
- 自分を責める
- 自分を情けなく思う
- 食欲がなくなる
- 子供や夫に愛情を感じなかったり、持てない
貧血の症状チェック
- 骨・皮膚・粘膜の障害(あざ、コラーゲン低下による骨・肌異常、爪・毛髪・舌異常)
- 知能・情動への影響(不眠・集中力低下・学習障害・うつ・パニック障害)
- ホルモンへの影響(甲状腺ホルモンの成熟障害、不妊症)
- 白血球・免疫への影響(抵抗力の減少)
- 消化系に及ぼす影響(嚥下障害、食欲不振、下痢、便秘、氷を好んで食べる)
- いわゆる不定愁訴:頭痛、イライラ、耳鳴り、肩こり、寝坊癖、疲労、むずむず脚など
日本人の55歳以下の有経女性の大半は鉄不足だとも書かれていました。産後うつと鉄不足、共通する項目もあるので、チェックしてみていくつか心当たりがあれば、病院で検査してもらうのも良いかもしれません。
フェリチンとは(鉄欠乏性貧血)
フェリチン(Ferritin)とは、鉄結合性タンパク質の一種である。生物の細胞内において、鉄と結合することにより鉄を保存し、必要なときに鉄を放出する。藻類、細菌、高等植物、ヒト、動物を含むほぼすべての生物がフェリチンを合成する。ヒトにおいては鉄不足と鉄過剰を抑える役割を持つ[3]。フェリチンはほとんどの組織の細胞質に存在するが、一部は鉄運搬体として血漿中に分泌されている。血漿フェリチンの量は、肉体に蓄積されている鉄の総量の推計指標であり、鉄欠乏性貧血の診断材料である[4]。
フェリチンとはタンパク質の一種だそうで、フェリチンを調べることで鉄欠乏性貧血かどうか分かるそうです!
一般の貧血検査では気づかない事が多いので隠れ貧血と呼ばれたりしているようです。病院によってフェリチン検査ができるところとできないところがあるようなので、病院に行く前に調べてみてくださいね。
女性は生理もあるので、産後じゃなくても鉄欠乏性貧血になっている人も多いとの事。心当たりがある方は鉄分をとるようにすることで体調が回復するかもしれません。
産婦人科でも特に言われなかったので、産後うつの原因が鉄欠乏症貧血にあるのかも?と知らない人も多いと思います。周りにそんなママがいたら、教えてあげてくださいね。
最近妊娠中や産後の抑うつ症状について調べるんですが、鉄欠乏性貧血が結構関連ありそうなので注目してます。
産後に鉄欠乏状態の方がうつ病になるリスクが高い事は以前より言われてましたが、妊娠していない状態でも鉄分摂取量が少ない人にうつ病が多いとの事です(J Affect Disord.2018)
↓
— りべろ@産婦人科医 (@gynecol2004) January 27, 2021
産後の女性は重度の鉄欠乏性貧血(潜在性鉄欠乏性貧血も)であることが多いです。貧血は脳や身体に十分な酸素を輸送することが低下する為、脳神経、メンタル系の悩み,症状が出現しやすくなります。産後鬱や育児ノイローゼなどの原因になることがありますので、要注意です。#貧血#産後うつ
— 士魂@がんばろう茨城 景光整体院 (@310Seitai) September 27, 2020
妊婦は胎児に大量の鉄分を与えるので、鉄分を補給しないと大幅な不足に陥り、産後うつの一因に。脳内の情報をやり取りする神経伝達物質を作るのには鉄分が不可欠です。日本女性の4人に1人が鉄欠乏性貧血、2人に1人はだるさなどの自覚症状がある隠れ貧血。鉄分を摂りましょう。#竹内結子 #産後うつ pic.twitter.com/FS7b3TguRV
— 花びんに水を☘ (@chokusenhikaeme) September 27, 2020
最後に
私も産後うつとは言わないまでも、泣いてばかりいたし、気分も不安定になっていました。産後うつで検索すると、甘えだとか書かれていたり。
他の人から見たら甘えに見えるかもしれないけど、ほんとに動けなかったり自分でも理由がわからないから、不安になって、他の人はちゃんとやれてるのになんで自分だけ…と思ってまたつらくなる日々。友達を見ていてほんとにつらかったです。
高齢出産の人は産後うつになりやすい。とか検索するとでてきますが、今つらくなっているママや周りの人も、産後うつだからしょうがない。じゃなく、貧血(鉄不足)が原因だったり、他に何か原因があったりするかもしれないので、その対処法が分かるだけでも随分楽になると思います。必ず治るし、元気になる日がくるから、周りの人に助けてもらいながら、なんとか楽しいことを見つけて、日々を過ごしてほしいと思います。